テーブルの上や、窓辺にちょこんとあるだけで、毎日の暮らしに潤いを与える花々。
お部屋の片隅に置けば、忙しく生きる私たちにホッと安らぐ瞬間を与えてくれます。

そんな「花のある暮らし」を楽しむために欠かせないのがフラワーベース。
手軽に飾れるものから、結婚祝い・新居祝いの贈り物にピッタリなものまで、
シーンに合わせて選べる幅広いラインナップが揃いました。

日比谷花壇のフラワーデザイナー・石井千花さんに教わった、
お花のお手入れと飾り方のコツも一緒にご紹介します。

学生時代をデンマークで過ごし、大自然と人の関わり方に大きな影響を受けて帰国後フラワーデザイナーに。
“自然と関わって生きる”ライフスタイルを貫きながら、多彩な活動を展開されています。

花器の7割を満たすくらいが、お花を生ける基本の水量。ただしガーベラなどの起毛性のある茎を持つものは、起毛に絡んだバクテリアが水を腐らせる原因となることも。水切りなどでお花がしっかり吸水できるようにケアをすれば、花器に入れるお水は少しでも大丈夫です。

しんなりと元気のない葉っぱは思い切って取ってしまうのが良策です。また、水につかる部分の葉は腐りやすいため、すべて取ってしまうのが長持ちのコツ。

水中で茎を切ることによって水の吸い上げが良くなるという「水切り」は、お花の代表的なお手入れ方法のひとつです。 カッターやハサミを使い、茎の断面が斜めになるように切断すると、水を吸う面積が大きくなり、くたびれたお花もみるみる元気なりますよ。

アジサイなどの固い枝ものは、ハサミやカッターで斜めにカットしたあとで、つまようじやカッターなどを使って茎の芯の部分にある綿を取り出します。そうすることで茎の中心に空洞が生まれ、水を吸いあげる力がぐっと向上します。

花器の水は毎日取り換えるのが理想的。花器や茎のぬめりはバクテリアの発生原因にもなるので、こまめに取ってあげることが肝心です。

季節にもよりますが、2-3日に1度は水切りをして切り口を新しいものにしてあげるのがポイント。お花全体の環境を良くしてあげるよう意識するのが、長持ちの秘訣です。

お花を生ける前に

  • 01水について

    花器の7割を満たすくらいが、お花を生ける基本の水量。ただしガーベラなどの起毛性のある茎を持つものは、起毛に絡んだバクテリアが水を腐らせる原因となることも。水切りなどでお花がしっかり吸水できるようにケアをすれば、花器に入れるお水は少しでも大丈夫です。

  • 02下葉処理

    しんなりと元気のない葉っぱは思い切って取ってしまうのが良策です。また、水につかる部分の葉は腐りやすいため、すべて取ってしまうのが長持ちのコツ。

  • 03水切り

    水中で茎を切ることによって水の吸い上げが良くなるという「水切り」は、お花の代表的なお手入れ方法のひとつです。 カッターやハサミを使い、茎の断面が斜めになるように切断すると、水を吸う面積が大きくなり、くたびれたお花もみるみる元気なりますよ。

  • 04水切り 番外編

    アジサイなどの固い枝ものは、ハサミやカッターで斜めにカットしたあとで、つまようじやカッターなどを使って茎の芯の部分にある綿を取り出します。そうすることで茎の中心に空洞が生まれ、水を吸いあげる力がぐっと向上します。

お花を生けた後は?

  • 01水の交換

    花器の水は毎日取り換えるのが理想的。花器や茎のぬめりはバクテリアの発生原因にもなるので、こまめに取ってあげることが肝心です。

  • 02水切り

    季節にもよりますが、2-3日に1度は水切りをして切り口を新しいものにしてあげるのがポイント。お花全体の環境を良くしてあげるよう意識するのが、長持ちの秘訣です。

異なる色味でも、ビビッドなトーンやパステルトーンなど、同じ色調の中でお花を揃えると、お花同士がよく馴染んで調和のとれた組み合わせに仕上がります。

アレンジをする時はついお花ばかり増やしがち。ボリュームを出したい時は、お花ではなく葉ものを増やしましょう。お花の個性が引き立ち、今っぽいアレンジに仕上がります。緑色のお花を葉の代わりに加えるのも◎。

  • 01色のトーンを揃える

    異なる色味でも、ビビッドなトーンやパステルトーンなど、同じ色調の中でお花を揃えると、お花同士がよく馴染んで調和のとれた組み合わせに仕上がります。

  • 02ボリュームを出したい時は、葉もので

    アレンジをする時はついお花ばかり増やしがち。ボリュームを出したい時は、お花ではなく葉ものを増やしましょう。お花の個性が引き立ち、今っぽいアレンジに仕上がります。緑色のお花を葉の代わりに加えるのも◎。

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少ない本数で 手軽に華やかに
「輪数が少なくて済むこのタイプの花器は、花首を乗せる口の高さもちょうど良く、少ない本数で簡単に生けることができますよ。」

少ない本数で 手軽に華やかに
「輪数が少なくて済むこのタイプの花器は、花首を乗せる口の高さもちょうど良く、少ない本数で簡単に生けることができますよ。」

【 花材 】
ラナンキュラス(クリーム色・エムクリーム)
ラナンキュラス(緑色・ポムドール)
パリエガタ

1. 最初に枝分かれした葉ものを放射線状に生けて、お花を固定する枠組みに。

2. お花は大きいものから挿して、その隙間を埋めるように小さいお花を。

3.高低差を付ければ、生命力感じるリズムが生まれます。

ミスカンサスといった細い葉ものを人差し指に巻いて少しの間そのままに。それを解くだけで、くるくるっとコテをあてたような葉ものの出来上がり。アレンジのアクセントに使えるテクニックです。

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シンプルなアレンジで形を活かして
「フォルムを見せたいこの花器は、あれこれと生けずとも限られたお花だけでまとまるタイプ。お花も引っかかりやすく、とても生けやすい花器です。」

【 花材 】
ヒヤシンス
ビバーナム

1. まずは「最終形」のアレンジをイメージしながら生け始めます。

2. 個性のある花器は、そのフォルムを活かすように。花器の特徴に逆らわないよう挿していきます。

3.花器の口にそっと花首をのせてあげるように生けるだけで、まるでオブジェのような仕上がりに。

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伸びやかな植物で印象的に
「シンプルな花器にはお花のテクニックが必要ですが、この花器は個性もしっかりあるので逆らわずにお花を入れていけば大丈夫。お花も固定しやすく、生けやすい形ですよ。」

【 花材 】
カラー(ピカソ)
グレープアイビー

1. 横から見て直線的なタイプの花器には、すらっとしたお花を選んで。

2. まるで太陽に向かって育つ植物のように、花の長さは揃えずに。

3.短めに切った色の濃い葉で足元を締めれば、花器とカラーの伸びやかさがより活きる仕上がりに。

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上部のボリュームでバランスを
「普通に生けるとお花が負けてしまいがちなこのタイプの花器は、上にもボリュームをもたせてあげると上手に生けられますよ。」

【 花材 】
ラナンキュラス(アリアドネ)
ビバーナム

1. 口が狭く、下半身がぽってりとしたこのタイプは、ふわっと生けるのが◎

2. ボリュームを持たせるためには、スプレーバラなどの枝分かれしたお花が有効。ある程度生けていくと茎が絡んでお花を固定しやすくなります。

3.最終形をイメージしながら放射線状を意識して生けていくことで、立体感が生まれます。

枝分かれしたお花を生けている過程で、切り分けたりなどして小さな花材が出ることも。そんな時はすぐ捨てずに、小さな花器用に取っておくと◎。

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幅と高さは 大きく咲き誇るお花で
「大きな花器の場合、繊細なお花でバランスを取るのは大変です。色はりのあるものと面的なもので、まずは形を作ってからお花を入れていくと上手に生けられますよ。」

【 花材 】
アジサイ
エンドウ豆
リューココリーネ
ポンポンスカビオサ

1. 大きな花器には、まず大きなお花で横幅と高さを埋めることから始めます。

2. 大きなお花で面を埋めたら、他の小さなお花で高さを出してリズム感を引き出して。

3.お花の顔は花輪だけではなく、茎の流れだったりすることも。それぞれの個性を見出してあげれば、すべて同じ方向を見ていなくても大丈夫。

日比谷花壇のフラワーデザイナー・石井千花さんに教わった、お花のお手入れと飾り方のコツ。お花との距離もぐっと縮まって、お花屋さんへ立ち寄ることがますます楽しくなりそうです。 アンジェの「日々のコラム」では、石井さんに教わったことを大切にしながら、スタッフの自宅でもどんどん始まっている花のある暮らしの様子についてご紹介しています。ここでは紹介しきれなかったコツも取り上げているので、ぜひバックナンバーも覗いてみてくださいね。

日比谷花壇のフラワーデザイナー・石井千花さんに教わった、お花のお手入れと飾り方のコツ。

アンジェの「日々のコラム」では、石井さんに教わったことを大切にしながら、スタッフの自宅でもどんどん始まっている花のある暮らしの様子についてご紹介しています。
ここでは紹介しきれなかったコツも取り上げているので、ぜひバックナンバーも覗いてみてくださいね。

【連載特集】フラワーデザイナー石井千花さんに聞く、お花のお手入れと飾り方のコツ

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