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【フラワーデザイナー石井千花さんに聞く、お花のお手入れと飾り方のコツ・4】 花器のタイプ別 飾り方のコツ

【フラワーデザイナー石井千花さんに聞く、お花のお手入れと飾り方のコツ・4】 花器のタイプ別 飾り方のコツ

5回にわたってお届けしている「フラワーデザイナー石井千花さんに聞く、お花のお手入れと飾り方のコツ」。
第3回目と4回目は、花器のタイプ別に生け方のコツを教わります。

第4回目の今日は、【口が狭いタイプ】と【大き目タイプ】の花器。イチから生けるにはちょっぴりハードル高めに思われる花器たちも、石井さんから教わったコツを生かせばきっとびっくりするほど楽しく上手に生けられますよ。




■  口が狭いタイプ 


【フラワーデザイナー石井千花さんに聞く、お花のお手入れと飾り方のコツ・4】 花器のタイプ別 飾り方のコツ


口が狭く足元がぽってりとしたこのタイプの花器は、お花にもボリューム感が必要。素材選びを工夫して、左右に広がりを持たせてあげることでバランスよく仕上がりますよ。


【フラワーデザイナー石井千花さんに聞く、お花のお手入れと飾り方のコツ・4】 花器のタイプ別 飾り方のコツ


【1】
<今回使用した花材>
・ラナンキュラス・アリアドネ(薄ピンク色)
・ビバーナム(黄緑色)

<今回使用した花器>
リューズガラス ブロードライン フラワーベース ドロップ

【2】
ふわっとボリュームを持たせて生けるにはお花の量が必要ですが、たくさんの本数を用意しなくても大丈夫。
石井さん
「こんな時は、枝分かれしたスプレータイプの品種を使うといいですよ。枝分かれしているものなら、少量で簡単にボリュームを出すことができます。また、横に広がりを持たせやすい、しなやかな茎を持った素材が便利です。」


【3】
小分けにした枝もののお花を放射線状に生けていきます。最初からは固定しにくいお花たちも、ある程度生けていくことによって茎が絡まり生けやすくなります。

【4】
最終形をイメージしながらすべての素材を生け終えたら、リズム感が生まれるように高さの調節をします。凹凸感を出すことで、お花たちがよりフレッシュではつらつとした表情になりますよ。


【フラワーデザイナー石井千花さんに聞く、お花のお手入れと飾り方のコツ・4】 花器のタイプ別 飾り方のコツ




■  大き目タイプ 


【フラワーデザイナー石井千花さんに聞く、お花のお手入れと飾り方のコツ・4】 花器のタイプ別 飾り方のコツ


大きな花器は繊細なお花だけで生けようと思うと、バランスを取るのもお財布も大変です。そんな時には、房状にお花がついたものや面的なものである程度の形を作ってから他のお花を生けていくと、簡単にボリュームも出せてまとめやすくなります。


【フラワーデザイナー石井千花さんに聞く、お花のお手入れと飾り方のコツ・4】 花器のタイプ別 飾り方のコツ


【1】
<今回使用した花材>
・アジサイ(黄緑色)
・リューココリーネ (紫色)
・ポンポンスカビオサ(ピンク色)
・エンドウ豆(葉もの)

<今回使用した花器>
リューズガラス クーレライン フラワーベース ビューグル

【2】
大きな花器には、まず大きなアジサイで幅と高さを埋めていきます。
石井さん
「大きいものから生けていくことが大切です。細い茎を持つお花は最初に入れると折れてしまうし、どんな空間にも後から入っていくことができますよ。」


【3】
最初に枠組みを作る場合は別として、基本的に仕上げに入れてバランスを整えていくことが多い葉ものたち。でも用意した他のお花たちの茎が極端に細いようであれば順序を入れ替えることも。
今回は茎の細いポンポンスカビオサやリューココリーネを用意したため、葉ものであるエンドウ豆を先に。面を作ったアジサイだけではベタッしがちなところに、エンドウ豆や他のお花で高さを出してリズムを作っていきます。

【4】
お花の「顔」は花冠だけではなく、お花の横顔や茎の流れだったりすることも。それぞれの個性を見出してあげれば、すべて同じ方向を見ていなくても大丈夫。まるで大自然の中に在る植物たちのような、生き生きとした情景が花器の中にも生まれます。



<石井さんのプチテクニック> お花や葉ものを切り分けた時には・・・

お花を生けている時にバランスを見ながら切り分けたりして、小さな花材が出ることがあります。そんな時はすぐ捨てずに、とっておきましょう。小さな花器や1輪挿しに生ければ、小さなお花や葉ものたちもまだまだ楽しませてくれますよ。


【フラワーデザイナー石井千花さんに聞く、お花のお手入れと飾り方のコツ・4】 花器のタイプ別 飾り方のコツ


石井さん
「お花を生けていく上で、それぞれのお花の個性を見抜いて生けていくことは大切です。対称の部分を作らず、なるべく規則性を持たせずに生けていくと、まるで自然界のお花畑のようにお花を生き生きと生けることができますよ。」


どなたでもご自宅でお花を表情豊かに生けることができる【フラワーデザイナー石井千花さんに聞く、飾り方のコツ】。
それはまるで、ご自宅の中で太陽や風の存在を感じるためのヒントみたい。

テーブルの上や、窓辺に小さな幸せをちょこんとのせて。
そこまで来ている新しい季節には、こんな「花のある暮らし」を始めてみませんか?




= 写真:中島・宮城 文・宮城 =




< プロフィール >


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石井 千花(いしい ちか)さん
日比谷花壇本社 シニアデザイナー。学生時代をデンマークで過ごし、大自然と人の関わり方に大きな影響を受けて帰国後フラワーデザイナーに。“自然と関わって生きる”ライフスタイルを貫きながら、多彩な活動を展開されています。





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