そろそろお正月飾りを準備したいけど、何日から飾ったら良い？どこに飾るのが正解？

意外と知らないそんな疑問にお答えする、お正月飾りのルールについてご紹介します。

お正月の意味と由来

そもそもお正月とは、五穀豊穣を司る農耕の神様である年神様（としがみさま）を自宅にお迎えし、家族の繁栄や豊作を願う行事です。
年神様をもてなすために、年末に大掃除をし、ご馳走を用意してお祝いする。お正月飾りを飾るのも、そんな年神様を家にお迎えするための慣習のひとつです。

鏡餅の意味と飾り方

鏡餅は家に迎え入れた、年神様の依り代となるお飾りです。お供えした後は年神様の力が宿るとされ、家族みんなで頂くことで、その力を分けていただくと考えられていました。

年神様は穀物の神様でもあるため、一年の豊作を願うためにも鏡餅を飾る風習が生まれました。



そんな鏡餅は、飾る数にも場所にも特に決まりはありません。もともとは床の間や神棚に飾るのが一般的でしたが、現代では家族の集まるリビングや、ダイニングテーブルに飾ることが多いようです。

複数飾りたい場合は、子供部屋や台所、玄関など、神様に守っていただきたいところにそれぞれ飾っても良いでしょう。

門松の意味と飾り方

門松は、年神様をお迎えする際の目印として飾ります。
通常は門の両脇に左右一対で飾りますが、集合住宅などで共用部分に飾るのが難しい場合は玄関の内側に置いても問題ありません。
この際、門松の正面が外を向くように注意しましょう。

しめ飾りの意味と飾り方

しめ飾りも年神様をお迎えするための飾りのひとつ。清浄な場所であることを示し、この世と神域を分ける役割を果たします。

玄関ドアなど家の入口に飾るのが一般的です。人の手が触れにくい、目線よりやや上の位置に飾るのが良いとされています。

いつからいつまで飾れば良い？

鏡餅に限らず、門松やしめ縄、しめ飾りなどのお正月飾りは、正月事始めとされる12月13日以降であれば、いつ飾っても良いとされています。
正月事始め（しょうがつことはじめ）とは、その名の通り、お正月に向けて準備を始める日のこと。神社やお寺ではこの日に一年の埃を落とす煤払い（すすはらい）が行われています。

ただし、二重苦を連想させる12月29日や、神様に失礼とされる一夜飾りの12月31日は縁起が良くないため避けましょう。



ではいつまで飾っておいて良いのかというと、鏡餅は1月11日の鏡開きまで飾るのが一般的です。ただし、関西では1月15日または20日が鏡開きになるなど地域によって時期は異なります。

門松やしめ飾りは、神様がお帰りになる期間である「松の内」までは飾っていて良いとされます。
松の内は関東や東北、九州地方などは1月7日まで、関西地方は1月15日（小正月）までとする場合が多いです。
こちらも地域によって時期が異なるため、あくまでお住いの地域に則ってお飾りを下げると良いでしょう。

お正月飾りの処分方法と注意点

鏡餅は家族で分け合えば良いですが、門松やしめ飾りは、1月15日頃の小正月に神社で行われる、どんど焼きでお焚き上げいただくのが一般的です。
多くの場合は無料で行われていますが、神社によって受付方法や費用、お焚き上げの範囲が異なるので、事前に確認してから持ち込みましょう。



どんど焼きに持ち込めなかった場合には、自治体のルールに従って、ご家庭で処分しても問題はありません。
その際は、正月飾りに塩を振ってお清めしてから処分すると良いでしょう。

現代のお家に馴染むお飾りならアンジェで

アンジェweb shopでは、毎年人気の「小さな木の鏡餅」をはじめとした、現代のインテリアにも馴染むお飾りを豊富にご用意しています。
お正月の準備をするのは年末の慌ただしい時期ですが、ほっとひと息つきながら楽しんで覗いてみて下されば幸いです。



アンジェのお正月特集はこちら⇩