気ままな暮らしの向こう側 日々のコラム

【佐々木奈美の「子どもといっしょにトトノエル」】 第3 回 片づけは明日の自分ための余力貯金

【佐々木奈美の「子どもといっしょにトトノエル」】 第3 回 片づけは明日の自分ための余力貯金

こんにちは。
整理収納アドバイザーの佐々木奈美です。

みなさんは片付けが得意ですか?苦手ですか?
私は整理収納の概論を伝える仕事をしている中で、たくさんの方にお会いするのですが、片付けを得意だと思っておられる方は、どうやらとても少ないようです。
それもそのはず。
お父さんもお母さんも片付けの専門知識を習っていないのですから。
おじいちゃんもおばあちゃんも、お父さんもお母さんも、子どもたちも先生も、誰も教えてもらっていないのです。
「片づけなさい!」と言われたって、何をどう片付ければいいのか分からない。
なんだかそれはモヤリとした形のないゴールのように見え、やる気までもしぼんでしまいそうです。

「そもそも正解って何?」
「別に散らかっていてもいいじゃない?」
「何のために片付けをするの?」

そんな声が聞こえてきそうです。
今日は、3人の子を持つ私が、そんな疑問に答えようと模索したことをここに綴ってみようと思います。
毎日片付けをしていてよかったな~と感じている様子も、一緒にお伝えできればと思います。

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未来の自分を助けるのは、今の自分。


世の中にはいろんな問題があって、どれも中途半端な未解決事件ばかり。
解決するにはどれも時間がかかってしまい、ゴールにたどりつくのはなかなか大変なことです。

現に私も、
「ママ、これどういう意味?」
と子供に聞かれて、わからないことだらけな訳です。
「どういう意味だろうねー?んーわからないねー。」
と、答えが出なくても一緒に考えるならまだましで、
「ちょっと疲れているから…、むにゃむにゃ…。」
と、うやむやにする日だってあるのです。

問題に取り組むことにもパワーがいるようです。
疲れていると問題に向き合う力が出ない。
解決するまで100%取り組むことが難しい。
どうやら最後までやりきる力というものには、物事がスルスルと捗るための余力が必要なのではないでしょうか。
私は、片付けは、その余力を生み出すものだと思っています。
“ちょっと先の自分のために、活躍できる環境をつくっておいてあげること。”
そう考えれば、余力貯金のような気持ちで、「整えること」をがんばれる気がしませんか?

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自分が使いやすい机に整えよう!


未来の自分のためだと思うと、すべてが自分事のように見えてくるから不思議。
机を片付けて終えることは、明日机に向かう自分を助けるということ。
いざ勉強しなきゃいけない時に、机の上が散らかっていると、なんだかやる気がなくなって、サボってしまいたくなりますもの…!
でも、整った環境が用意されていたら、ビシッ!と背筋が伸びるんですよね。
その環境を、未来の自分のために、今の自分が作っておいてあげるのです。

自分がサボってしまわないように。
自分がやる気が起きるように。
自分が力を発揮できるように。

実際、片付けには、物事をよい方向に仕向ける効果があります。
その効果に期待して、ぜひ机の上を片付けてみませんか?
片付けのステップと、対策のコツをお伝えします。

〈1〉まず、いらない物は捨てる。
〈2〉いる物はカテゴリーごとに分ける。
〈3〉片付ける定位置を決めて、収める。
〈4〉ラベリングして、片付け場所を固定する。

このステップを意識して、自分が使いやすいデスクに整えます。

〈1〉いらない物が溜まらないようにするコツは、ゴミ箱を傍に置くことです。
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〈2〉いる物は仲間ごとにまとめて、使いやすく大切に管理しましょう。
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〈3〉片付ける定位置が決まっていれば、机の上がすっきり整います。
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〈4〉ラベリングをしておけば、いざ迷った時の地図になってくれます。
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片付けを毎日続けていると、日々が滞りなく、トントン拍子で進むのを実感します。
そして、整った環境は気持ちがいいものです。
心地がよく、余力が生まれ、背筋がピンとし、
「よーし!がんばるぞ!」という前向きな気持ちが芽生えてきます。
その気持ちが、毎日のいろんな出来事を前向きに解決してくれる力となってくれるはずだと、私は信じています。



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