気ままな暮らしの向こう側 日々のコラム

【整理収納アドバイザーの引き算レッスン】子供服の引き算

【整理収納アドバイザーの引き算レッスン】子供服の引き算

こんにちは。
整理収納アドバイザーの佐々木奈美です。

季節が移り変わり、衣替えの時期ですね。
自分の洋服だけでなく、子供たちや家族の分も…と思うと、衣替えは大変な作業。毎シーズン、子供服のお下がりストックを漁っては着られるサイズを掘り探し、これとこれをここに収めて…というのは、途方に暮れる作業です。
ある日、「この家事にかかる時間、省けないのかな?」と、ふと思いました。
わが家が引き算を重ねて見えてきた答えを、ここでお伝えします。


着たい服より手放せない服の方が多くなっていませんか?


わが家は男の子三人。
子供たちが小さい頃は、小さなサイズの洋服に目をキラキラさせて、たくさんの子供服を買っていました。
買ったばかりの洋服でコーディネートをつくる時間がとても楽しくて、何着もコーデをつくってはニヤニヤ。
けれど、気づけば一人の子に対して何着も洋服がある状態で、それらがお下がりストックに回ると、今度はそれらを管理するために、多くの収納場所と時間を費やすはめに。

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―お下がりストックに振り回されている。-

と感じるようになったのは、クローゼットの棚上がお下がりストックで埋め尽くされそうになった時。
棚上には使用頻度の低い洋服やシーズンオフの洋服を収納していて、本当に収めたいものが収められず、子供服ストックに追いやられている状態。
ストックたちはどれも数回着ただけのものでした。

着るシーンよりも持つ枚数の方が上回っていたことが原因です。
こうなると持っているストックにも手間を掛けなければならないのです。


サイズ別ではなく、人別に分ける。


増えてしまった子供服ストックの管理法は、ついサイズ別に分けてしまいがちですが、実は、人別で分ける方が効率的。
あとで時間が経って、何が入っているか忘れてしまっても、迷わず探し当てることができます。
洋服に80、90、100、110、120…とサイズ表記されてあると、ついそちらに目がいってしまいますが、そこをぐっと堪えて、「○○ちゃん用のお下がり」、「○○くん用のお下がり」というように、人別に分けてみてください。

きっとうまくいきますよ。

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はじめはストックの多さに、1つのボックスに収めることができないかもしれません。その場合は、「○○ちゃん用トップスお下がり」、「○○ちゃん用ボトムスお下がり」というように、カテゴリー別にさらに細分化します。

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こうして一つ一つの洋服を仕分けしているうちに、
「この洋服は、サイズは的にはお下がりできるけど、○○ちゃんには似合わないかも。」
とか、
「○○ちゃんはこういうのは着ないな…」
など、子に焦点を当てて考えられるようになってきます。
洋服やサイズではなく、子が主体になると、洋服の「いる・いらない」に分かりやすく境界線ができてくるのです。
持っておく必要のない洋服と、その理由が明確になってくるのですから、必然的に手放す方に気持ちが向いてきますよね。

あとは、「捨てる」「譲る」「売る」の3つの選択肢に沿うだけ。


着ない服こそがキーワード。


はじめはたくさんのお下がりストックを持っていたわが家も、今ではストックはここにあるだけ。
今はもうストックというより、引き出しにシーズンオフの服がスタンバイされているという状態です。

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この中から、今シーズン着る組み合わせを作り、使う分はクローゼットの1軍コーナーに、使わない分はこの引き出しの中に、というルールを設けて管理しています。

衣替えの度に棚上から引っ張りだしていた頃は、その作業がもどかしく、衣替え作業が億劫でした。
ところが、数を減らしたことで、洋服の管理がいつでも手が届く位置に収納できるようになったのです。

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洋服がここまで減ったのは、子供が着ない服を明確にし、買わなくなったことがきっかけでした。
「ボタンの服がきらい。」
「パンツのウエストはゴムがいい。」
「洗濯できないニットは買わない。」
・・・と、こんなふうにNGアイテム=着ない服を挙げていくのです。

そうすると、子供たちがすんなり洋服を選び、着る、合わせる…ができるようになります。

・洋服をコーディネートしやすい!

・コーディネートが簡単で楽しい!

・洋服を管理するのが簡単!

洋服選びを難しく考えず、楽しめる近道にもなるはずです。
これが、引き算がもたらす効果なのです。


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